肘痛と夜食
先日、友人とお茶していた時のことです。
友人
「私、左の肘の内ら側がものすごく痛くて…、左利きやし使い痛みなのかなぁ…」
私
「ふんふん」
友人
「それともうすぐ死ぬかもしれへん…。左胸がきゅっーって痛くなんねん」
私
「ふんふんそれは大変や。さっき膝のお皿もごわごわして気持ち悪いって言ってたよね」
友人
「そぉやぁ…。もう40代後半で歳なんやろなぁ、肘の軟骨がすり減ってるかもしれへんし、このままやと仕事もでけへんなるかもしれへんし。整形外科で診てもらおうかなと思ってるねん」
私
「そうかそうか、整形行くのもいいと思うねんけど…。さっき夜勤でおにぎり5個食べてるって言ってたよね」
友人
「うん、お腹がすいてるわけではないけど、口がさみしいというか、心もとないというか…、それでついつい。それがなにか?」
私
「うん、不思議と思うやろうけど、おそらくその肘の痛みは夜中に食べるおにぎりからも来てると思うよ。胸のきゅっーとした痛みも。ついでに膝のごわごわも」
友人
「えっ?!?!…そんなん関係してるの?」
私
「そうやねん。なんでやねんと思うやろ、でも東洋医学的に診たら、胸の痛みも肘も膝のお皿も、すべて胃腸に関係してる流れのとこやねん。
ざっと簡単に言うたら、夜中おにぎり5個生活は、ずーっと胃腸働きっぱなしで休む時がないということやろ。
それで胃腸は働きっぱなしでお疲れやのに、口から食べ物が強制的に入ってきたら働くしないから働くでしょう。
夜は胃腸を休めなあかん時間帯やのに。
すると少しずつ胃腸に関係する経絡上に詰まりが起きてくるねん。
だから左胸とかしいては左肩甲骨、左肩やらが凝ったり痛みが出てくるねん。
驚かす訳ではないけれど、ほっとくと不整脈や、足のツリやら、左半身のしびれや、常にだるいやらが出てくる可能性大よ。
だから少しでも痛みをなくしていきたいなら、夜中には何も食べへんことを提案するわ。
でもストレスもあるやろうから、せめて、おにぎりをピンポン玉サイズの2個くらいにして。
ついでに濃い緑茶が好きやろうけど、今しばらくはお茶も渋みの少ないのに変えることを薦めるわ」
友人
「肘の痛みがまさか夜中のおにぎりに関係してるって衝撃大きすぎるわ」
私
「びっくりやと思うわ。私もこの鍼灸の世界に入る前までこんなこと知らんかったから。
肘が痛むなら整形やマッサージに行くのも、ひょっとしたら軟骨の擦り減りや筋肉的な疲労もあるかもしれへんから行けばいいとは思うねん。
でも、痛みの引き金が夜食やったら、肘の痛みは治まっても、今度は肩がどーのとか、首がどーのとか、痛む箇所が移るだけで元のところは何にも治らへんままやねん」
友人
「へーっ。だから、検査やレントゲンでなにも原因ないのに治らへんというのはそういうことやねんね」
私
「そうそう。だから、どこからその原因がきているかのポイントが分かっていたら、鍼灸治療しても、治りが早いし、もちもいいのよ。
そういうことを、患者さんに伝えていくから自分の生活態度に気づくようになっていきはるねん。
気づいて変えていきはるからどんどん健康体に、自らなっていきはることが私としては嬉しいねん」
友人
「目からうろこ」
私
「いつでもまた訊いてね」