大きなしみ

もう10年以上も前のことです。
20代後半のめがねをかけた女性が鍼灸院に来られました。

今日初めて鍼を受けに来たとのことですが、理由は…と言ってめがねをはずされると、ちょうど鼻の柱のど真ん中に十円玉大の盛り上がるような大きな真っ黒なしみがありました。

この大きなしみは2年ほど前から。

しみ

「美容外科に行ったらレーザーやらの治療方法はあるとは思うのだけど、東洋医学でなんとかならないかなと思い、クリニックへ通う前に一度試してみようと思い受けに来ました。毎朝くだものの酵素でできた洗顔クリームで顔を洗い、しみをとる化粧水と乳液を使い、夜には再び酵素洗顔で…」と苦労話が延々と続きます。

本当はコンタクトにしたいのだけど、めがねをしみ隠しのためにかけてられるとのこと。

顔の一番目立つような場所にこの大きな黒しみは、さぞかし気になるだろうし、日々の彼女のふるまいにも影響を与えてきたことだろうと想像しました。

いつものように脈診、舌診で治療をスタート。
診ていくと生理関連が順調でないような兆候を感じられたので訊くと、毎月の生理不順に加え激しい生理痛があることが分かりました。

もちろんこの大きなしみがメインの治療対象ですが、そのしみを形作っている背景がどこかに必ずあるはずなので、そこから治療は始まりました。

こういう背景にどうしても手をつけていかなくては根本的なしみ治療には届きません。
どういうことかと言うと、仮にレーザー治療をしてもおそらくまたできる可能性が大きいということです。
しかも同じような場所に。

ともかくも、初回はいらない血液を処理できる能力を高める鍼をして初回の治療を終えました。

透明感の肌

1週間後に再来院。
めがねをはずすと色も大きさもナント半分に。
初回の治療の明くる朝、まるでシールがめくれるように薄皮一枚はがれたと言われました。
その明くる日もまた1枚めくれ、計2回めくれたことで色も薄くサイズも一回りは小さくなったらしいのです。

彼女はその後5回ほど来られて、しみ隠しのためのめがねもいらなくなり、かなり薄くなったところで本人が納得し、治療を終了しました。

この1ヶ月の間、彼女は生理が2回訪れ、今までないほどの経血量だったと言います。

からだが余分な血を排出できなかったことが、このしみの大きな原因でした。

しみが薄くなり、その上お顔の色も透明感のある肌色を取り戻せました。
前よりも安心して人前に出られるようになったと本当にうれしそうな笑顔。

私も接していくうちに、お顔の色だけでなく、どんどん表情も明るくなっていかれるのが本当に印象的でした。

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