新年、ぎっくり腰

今年最初の仕事は、ぎっくり腰の患者さんからスタートしました。

なんでも新年明けての2日に、下にある物を取ろうとして腰に違和感が出たのが始まりだとか。
過去2回、ぎっくり腰をされていてその時はいずれも「ぎくっ!」と音がしたのらしいのですが、今回は音なし。

ぎっくり腰

そこで、ホームページを見て初めて来院されました。

歩けないからということで自転車で来られはしたものの、今にもくずれ落ちそうな体勢と、真っ青で悲惨なお顔で足どりを確かめるように、ゆっくりと部屋に入って来られました。
「今回のが最強のぎっくり腰で…」と声も小さい。
この3日間、トイレに行くの痛みのために泣きながらで、部屋はカーテンも閉めきって、こもるように寝ていたと話されました。
上半身と下半身が別人のようだと。

脈をとって、舌を診て、お腹や腰も診て、ともかくも治療スタート。
冷え冷えのからだに、からだの底を支えるスタミナ、元気の源が消耗しつくしているという感じでした。

まずは痛み止めの鍼、それから温める鍼を。
そして下半身に再び力がとどまるようなツボに鍼をしました。      

ぎっくり腰

そうしているうちに徐々に、お顔の色もふわぁときれいなピンク色に変わり、脈も舌もお腹、腰もいい感じに変化が出てきたので、ゆっくり座ってもらって最初と比べてもらいました。

まだ痛みは残っているものの、最初よりはずいぶん軽くなって動かしやすくなったと言われたので、初回はここで終了。

2日後に来院してもらい、上半身と下半身が繋がってる感が出てきて、さらに腰の痛みも減り、動かせる範囲もぐっと広がり、この2回目の治療後から仕事に出ることができるようになられました。
最終的には計3回の治療でぎっくり腰の施術を終了。

数日後、近所のスーパーで偶然お会いし声をかけたところ、重たい買い物袋を下げて、にこにこと元気な笑顔であいさつしてくださいました。

冷えにはご用心です。

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