イライラ

いらいら

もう10年以上のお付き合いをしている患者さんです。

毎回の症状はさまざまですが訴える内容に精神的なものを言われます。

「気が重い」「ゆううつ」「くよくよする」「決められない」。
なかでもその方に特に多いのが、「イライラ」でした。

脈を診ると、本当にイライラして本人も困ってられるんだなぁという状態が現れています。
舌の先も真っ赤です。これは上半身、とくに頭の方に熱が昇っていることを示しています。

東洋医学のユニークな点は、特有の感情が起こるのは、その臓腑の機能低下があるから、(ものすごくおおざっぱな言い方ですが)と捉えるところです。

はつらつ

私たちは、日々の暮らしの中で、いらいらしたり、思いわずらったり、驚いたりと色んな感情が消えてはまた現れ、または作り出したりしています。
それらが一過性であればいいのですが、
度を超すとその感情に関連する臓腑に傷がつき、さらに機能が落ちる、と考えます。
またそれとは逆に、ある臓腑の機能が落ちるとその該当する感情が強く現れてくるとも考えます。

なので、治療をしていくうちに、気持ちは穏やかになり平静さを取り戻していきます。
それとともにからだの各機能も調整され痛みや苦のないちょうどいい健康度がもどってきます。
その人らしい個性が適度に表現されて、変な言い方ですが、自分に居心地がいい、心地いい感じになってきます。

先ほどの方ですが、イライラ時に反応する特有のツボに圧痛がありそこに鍼を起きながら、からだの循環がうまく回るような治療をしました。
すると、来られた時よりも目もやさしく呼吸も深くなっていくのがわかりました。
その後、明くる日から穏やかに仕事ができていると報告メールをいただきました。

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